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「落葉松」旅行記(2025年5月)

  • 執筆者の写真: 常行敏夫
    常行敏夫
  • 7月6日
  • 読了時間: 3分

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 2017年9月に「富山に伝わる三つの民謡」の舞台を14名で旅して以来の1泊2日の旅行となりました。5月15日は好天気に恵まれ、総勢20名でバス会社唯一の最上級プレミアムバスに乗り込みました。当日朝のニュースで中央道笹子トンネル内でトラック炎上して通行止めとありましたが、その後解除となりホッとしました。自慢するだけあって大型バスを3人シートの24人乗りに仕様変更し、トイレ完備のバスはゆったりとして乗り心地もよく疲れを感じさせませんでした。中央道をひた走り、車中では用意された歌集をすべて歌いきるほどの盛り上がりでした。

 松本ICで降りて途中信州名代のそば昼食を頂き、自家用車の入れない道を上高地に向かいました。途中有名な釜トンネルは狭く大型バスがギリギリの幅で難儀する場所です。60年ほど前にボンネットバスで釜トンネルに入った時は、バスから手や顔を出すなとか、運転手の気が散るから私語を止めるように強く言われたことを思い出しました。

 上高地到着前には車中で「落葉松」を合唱して雰囲気を盛り上げました。

上高地は想像していたよりバスが沢山来ており、外国人観光客も多く来ていて昔とは比べようもありません。河童橋から見上げる穂高連峰は雄大で青空にくっきりと聳え、梓川の清流は今も静かに流れています。

 60年前に穂高連峰に共に登ったT君、K君も一昨年に鬼籍に入り、山を見上げながら若き日の友のなつかしい笑顔が青空に浮かび、感慨ひとしおでした。

 河童橋からはそれぞれの歩行力に合わせて、梓川沿いの落葉松林を散策して都会では味わえない美味しい空気を満喫しました。帝国ホテルそばの木道にちょこんと座り、人を恐れない猿にも出会い、心も和むひと時もありました。

 上高地に別れを告げてバスで1時間ほどで平湯温泉の山中にたたずむ奥飛騨ガーデンホテルに到着し、源泉かけ流しの湯を楽しんで宴会に臨みました。夕食は飛騨牛や鮎の塩焼きなどなかなか豪華で、更に宴会幹事の好企画で楽しく過ごせました。二次会はホテル玄関脇に鉄道車両をそのままカラオケルームに仕立てた、ユニークな列車内でカラオケを楽しみました。日頃想像されないようなパフォーマンスも披露され大いに盛り上がりました。

 2日目も快晴で小京都高山へ1時間で到着、3~4回訪れた高山はここ数年で外国人観光客が増加して、町の雰囲気が一変していました。まばゆい朝日の中を江戸時代から200年以上の歴史を持つ宮川朝市を散策、高山祭の森で昼食休憩の後で帰途につきました。約30年前に完成した安房トンネルが無かった時は、中央道で中津川ICで降りて下呂温泉経由で高山に行った思い出があります。このトンネルのおかげで快適にスムーズに帰ることができました。

 上高地では「飛騨高原の早春」高山では「あなたとわたしと花たちと」の詩とピッタリの情景を感じて、最高の旅になりました。

 幹事役の松木さん、中西さんの行き届いた企画運営と、バス車中の演出や宴会の幹事、会計などで活躍した西さん、宗石さん、梶野さんに、この紙面をお借りして心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

                                            S. K.(テノール)

 

 
 
 

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